第3回議会がはじまりました No.29

9月は1日に行われた関東大震災100年目の犠牲者追悼式から始まり、ばたばたと定例会・決算特別委員会に突入しました。議会の進捗は改めて書きます。


2020年代に入って、過去の過ちの清算というのがキーワードになっているように感じます。植民地支配していた地域・国への謝罪を行う国が次々と出てきました。支配者の銅像を撤去する公園もあります。例えばオランダは2022年にルッテ首相が「長い間、意味のある責任を簡単に取ることはできないと思っていた。しかし、私は間違っていた」と述べ、過去の植民地支配に対して謝罪しました。


日本は戦後、植民地支配をしてきた国々と国交を回復してきましたが、それは経済協力が主眼で、一番大切な過去の行いへの謝罪の姿勢は弱いと言わざるを得ません。


100年前に起きた関東大震災では、当時の植民地出身者への差別意識から、震災を生き延びた朝鮮人・中国人らが不穏分子扱いされ、警察や自警団に多数殺されました。今年は映画福田村事件も公開され、この負の歴史を風化させない動きが着実に進んでいます。荒川河川敷で行われている市民参加の追悼式では若い世代の有志が当時の様子を朗読する企画を行いました。この追悼式には私も4年ほど前から参加させていただいています。

「忘れられた歴史はくりかえす。」ならば忘れないために追悼するというメモリアルの意義がここにあると思います。小池都知事は朝鮮人犠牲者に対しての追悼を拒んでいます。災害時に人々が誤った行動をとり、より社会が混乱することを避けるのは危機対策として必要なことです。それを頑なに拒む都知事に国際都市東京の危機を管理する能力があるのか甚だ疑問です。


予算の執行や条例の整備であらゆる人の生きやすさを実行するのが地方議会。東京都が行う18歳までのこどもに毎月5000円を給付する東京018サポート制度が、親が生活保護を受けていると、その給付金を収入扱いする(すなわち生活保護費をその分減額する)という馬鹿げた制度設定をされたので、「都から国に収入認定しないよう働きかけなさい」という意見書が多数与党により却下されました。生活保護世帯で養育されている子どもから、その毎月5000円でできる経験を奪う国に対して文句を言えないなんて、議会の存在価値を自ら放棄している。私は怒っています。


0コメント

  • 1000 / 1000

片岡ちとせ

2021年葛飾区議会議員選挙候補 日本共産党葛飾地区委員所属 片岡ちとせの活動記録です。 くらしのSOS相談は毎月第三金曜日午後4時から。 法律相談は毎月第三金曜日午後6時半からです。 お電話でご予約ください。080-5197-7547 メールは c.kataokajcp@gmail.com